2025-06-09
ぐりっこちゃんの編み図で使用した糸
2024-03-27
ミニチュアニットの海外パターンを指定の糸と編み針で編まなかったら・・・
ミニチュアのニットのパターンを購入して編んでみようと思ったら指定された糸と編み針を持っていないことに気づきました。
指定されていたのは1mmの編み針、1PLYの糸。
私が持っていたのは1.5mmの編み針、2PLYの糸でした。でも0.5mmと1PLYの差にそんなに違いは出ないだろうと思いとにかく早く編みたくて仕方がなかったので指定を無視して編んでみました。
当然ゲージなんかとっていません。
結果、お人形のサイズよりかなり大きめのロピーセーターができあがってしまいました。
今さらですが身頃の作り目の時点で(ちょっと大きくないか?)と不安はよぎっていましたが英語で書かれているので先が見えなくて(読んでいないが正しい)そのまま編み進めました。脇まで編んでこの大きさはもう違うと確信したのですが袖も作ってしまったので開き直りました。
そしてヨークの編み込みをし襟ぐりの1目ゴム編み止めをして終了と共にできあがった大きさに笑わずにはいられませんでした。
で、結果ですが
こんなにもピッタリにできあがるとは・・・!
ある意味、衝撃でした。
0.5mmと1PLYの差ってこんなに違うのかと。
目数や段数を調整してピッタリなサイズで編み上げられると思います。
でも初心者はまず編むことに一生懸命なのでそこまでの計算はできませんので指定された糸と編み針を使うのが安心ですね。
どんどん作って楽しんでいきたいです。
ミニチュアニットを編む糸の1PLYと2PLY
1PLYと2PLYという糸を使いますが1mmと1.5mmの棒針がかなり細いのでやっぱり糸も細いです。
日本では1本の糸を「単糸」と言いこの単糸を2本撚り合わせた糸を「双糸」と言います。
単糸=1PLY
双糸=2PLY
ということになります。
私がミニチュアニットを編む時はよく2PLYを使います。
今回は1PLYの糸も含め小さいスワッチを編みそれぞれの糸の特徴や編んでみた手触りなどの感想をまとめてみました。
使用した糸は以下になります。
- APPLETONS
- Jamieson&Smith Shetland Supreme 1Ply Lace Weigth
- Jamieson&Smith Shetland Supreme 2Ply Lace Weigth
- Puppy NEW 2PLY
- Jamieson’s Cobweb Ultra
私が編んだスワッチからゲージを出してあります。
割と手がきつい方です。
どうぞ参考にしてみてください。
皆さまのミニチュアニット作りのお役に立てたら嬉しいです。
APPLETONS
: 2PLY
: Wool 100%
: 1.5mm HiyaHiya使用
: ゲージ50目70段
ややごわごわした手触りで編んでいる時に手からすべにりにくい。
HiyaHiya のスチール製との相性もいい。
毛羽立ちは多少あるが気にならない。
Jamieson&Smith
Shetland Supreme 1Ply Lace Weigth
: 1PLY
: Shetland Wool 100%
: 1mmと1.5mm HiyaHiya 使用
: ゲージ1mm80目100段
1.5mm60目90段
程よいごわごわ感で柔らかいがとにかく細い。
1.5mmの編み針だとサイズが合わなくて糸が浮くような感じで編みにくい。
1mmの編み針だと糸の細さと合って落ち着く。やや毛羽立ちがある。
1mmの編み針と1PLYは本当に目が細かく「ミニチュアを作っている!」という感じがすごくする。
Jamieson&Smith
Shetland Supreme 2Ply Lace Weigth
: 2PLY
: ShetlandWool 100%
: 1.5mm HiyaHiya 使用
: ゲージ60目80段
程よいごわごわ感と柔らかさで手触りがいい。
編んでいる時も手から滑りにくい。
HiyaHiya のスチール製との相性もいい。
毛羽立ちは多少あるが気にならない。
Puppy NEW 2PLY
: 2PLY
: Wool 100%
: 1.5mm HiyaHiya 使用
: ゲージ50目80段
2Plyの中でも細いタイプの糸。
でもしっかりしていて柔らかく手触りがいい。
細いので少し持ちにくいが慣れれば大丈夫。
HiyaHiya のスチール製との相性もいい。
Jamieson’s Cobweb Ultra
: LambsWool50% /Shetland Wool50%
: 1.5mm HiyaHiya 使用
: ゲージ50目80段
1PLYだがラムウール50%シェトランドウール50%なので
程よいごわごわ感がある。
手から滑りににくく1Plyにしては編みやすい。
HiyaHiya のスチール製との相性もいい。
2024-03-26
ミニチュアのニット作りに欠かせない極細0.7mm〜1.5mmの編み針を紹介いたします
ミニチュアのお人形やドールハウスの小物を編み物で作る時に極細の編み針が必要になります。ミニチュアの編み物の本や使用する毛糸の種類にもよりますがだいたい1mmと1.5mmがよく使われます。
私が持っている編み針の中から
- addi 棒針&輪針
- HiyaHiya 棒針&輪針
- KnitPro 棒針
- HEIDI OTT 棒針
- Tulip 棒針
こちらの5つのメーカーの編み針の特徴をまとめてみました。
好みの編み針を見つけてミニチュアのニット作りを楽しんでいただけたら嬉しいです。
addi
棒針:
- スチール製 5本1組(写真の棒針は10cmで現在は作られておりません)
- 針の太さ 1.25mm 1.5mm 1.75mm
- 針の長さ 20cm
- ドイツ製
丈夫で重くもなく軽くもなくしっかり持てます。
輪針:
- 真鍮製
- メッキ加工されていないタイプ(右)
- ニッケルフリーのメッキ加工されているタイプ(左)
- コードはナイロン
- 針の太さ 1.5mm
金属アレルギー対策としてニッケルフリーのメッキ加工がされているタイプ(左)とされていないタイプ(右)があります。
針の滑りや入れやすさには違いはあまり感じないです。
メッキ加工されている(左)
addiの輪針の特徴は何と言ってもコードのしなやかさです。
マジックループで編むなら最適だと思います。
コードと針のつなぎ目がスムースで糸のひっかりがないのでストレスなく編めます。
HiyaHiya
棒針:
- ステンレス製
- 針の太さ 0.7mm 1mm 1.2mm 1.5mm 1.75mm
- 針の長さ 15cm
- 中国製
ステンレス製なので持った感じが軽いです。
針先が長くて細いので極細糸の編み目にも入れやすいです。
針先が細めがお好きな方にはお勧めです。
輪針:
輪針で1.5mmよりも細いサイズがあるのがとてもありがたい!マジックループで作りたい作品の幅が広がります。
コードはテグスのような柔らかさです。
物にもよりますがコードと針のつなぎ目がひっかりがある時があります。
KnitPro
棒針:
1.5mmと1.75mmは針先にメッキ加工がされています。
以下は1mmのメッキ加工されていない棒針の説明になります。
- カーボン製
- 針の太さ 1mm 1.25mm 1.5mm 1.75mm
- 針の長さ 15cm
とっても軽い!程よい柔らかさ(折れやすいではなく)新感覚な心地です。
糸との相性が良く滑りにくく吸いつくように編み目が安定します。
鉛筆の先をカッターで削ったような少し角ばった針先が不思議と編みやすい。
新感覚で抽象的な説明しかできないのですが慣れるとクセになります。
HEIDI OTT
棒針:
- 針の太さ0.8mm
- 針の長さ 16cm
- 金属製5本1組
ハイジオット社でも使われている棒針です。
0.8mmは本当に細いです。持っているだけで使ったことがありませんがかなり細密な編み地が編めると思います。
Tulip
棒針:
- 針の太さ 1.3mm
- 針の長さ 11cm、20cm
- 材質 ピアノ線 ニッケルめっき
- 2本1組
こちらはビーズ編み針ですが小物やアクセサリー作りに最適な編み針です。
先端が程よい丸みなので細かい編み目でもすくいやすいです。
日本製だけあってとてもしっかりした作りです。
作る作品にもよりますが平編みをする場合は20cmが編みやすいと思います。
輪編みをされる場合は11cmを4本使われると編みやすいです。
以上がミニチュアニットを編む時に使う編み針の紹介でした。
これからミニチュアの作品を編んでみたい!
違う編み針も試してみたい!
という皆さんのお役に立てたら嬉しいです。
輪編みの4本棒針が苦手な方にはマジックループをお勧めします
ミトンや靴下、ネックから編むセーターなど筒状のものは輪にして編みます。
その時に4本の棒針や輪針を使いますがやりにくいと思ったことはありませんか?
4本の棒針の場合は作り目を3本の棒針に振り分けて編みますがガチャガチャして指の置き場をどうしたらいいのか、この棒は上の方がいいのか下がいいのかと思ったりします。
輪針の場合はその作っているものにちょうどいい長さがなかったりそで口などを編む短い長さの輪針ですと握りにくく編みにくいことがあります。
何かいいやり方はないかと探していたところ「マジックループ」というやり方を見つけました。
こちらのやり方で編むことで編みにくさが解消されただけでなく編み物の世界が広がります。マジックループがどのようなやり方なのかこれから簡単に紹介いたします。
60cm以上の輪針を使う
マジックループで編む時はコードが柔らかくてしなやかなタイプがいいのでaddiの輪針をお勧めします。
匠のような竹の輪針でもいいのですが少しコードが硬いです。でも針先が竹がいいと思われる方はそちらでも大丈夫です。
作り目から輪にして編んでいく場合
写真の作り目は20目です。
コードから針の方へ移動します。
上の針がこれから編む目です。
最後の作り目は下のコードの右です。糸が繋がっているのが見えます。
コードを編みやすい長さに伸ばします。
この時、作り目がねじれていないか必ず確かめてください。
ここからは4本棒針で編むやり方と一緒で最初の目に入れて輪にして編み始めます。
最初の目と最後の目が緩まないように気をつけて下さい。
10目編めました。
編めた針のコードを引っ張り出します。
これから残りの10目を針に寄せて編んでいきます。
1段目、20目が編み終わりました。
20段編み終わったところです。
簡単な説明になりましたが作り目からのマジックループのやり方はこのようになります。
従来の輪針の使い方はその編んでいるものの輪に合った長さを選んでいました。
でもマジックループはコードを余らせておいて編むのでミトンの親指やミニチュアのニットも簡単にできます。
靴下のつま先から編むJudy式
靴下をつま先から編む時は「Judy式」で作り目を作る方法があります。
その時もマジックループを使うと編みやすいです。
Judy式も簡単なやり方なのでぜひやってみて下さい。
マジックループをやらない場合でも
60cm以上の輪針を1本持っていれば当然ながら平編みもできます。
編んでいる時も目が編み針から落ちることがないです。途中で止める時もコードの方へ移動しておけばキャップもいりません。
同じ号数の棒針を何本も揃えるよりコストもいいですししまう場所もとりません。
どこかで編む時も棒針より輪針の方が持ち運ぶのに簡単です。
メリットが多いですね。
でも輪編みを棒針で編むやり方に慣れていらっしゃるなら何も問題はありません。
そのまま楽しまれて下さい。
4本棒針で輪編みがやりにくいと思われている方には本当にお勧めですので一度マジックループを試されてみてはいかがでしょうか。
編み物をすることの楽しみが広がっていただけたら嬉しいです。